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公私にわたりお世話になっていた、インテリアデザイナーの mangekyo の桑原さんが先月天国に旅立ってしまいました。
なかなかうまく言葉で整理できないが、この場に言葉で少し書き残そうと思う。
僕にとっての桑原さんは、歳が2つ上の沢山の事を教えてくれた先輩であり、一緒に設計をさせてもらった仕事仲間であり、色々な話しができる友人であり、同志であり、恩人であり、飲み仲間であり、相談に乗ってくれる、いつも優しい兄のような存在でした。
愛情深く、探究心、好奇心旺盛で、幅広い知識と経験を持ち合わせている人でした。
デザイン論、インテリア論、建築論に加え、音楽、アート、ファッション、食、映画、サブカルチャー、政治、経済、東京・札幌論など色々な事柄を思考し、幅広い知識と見解で様々な事を語れる人でした。
仕事に対してもストイックで、インテリアデザインという事に正面から真摯に向き合う姿勢、論理的かつ大胆に向き合う姿勢は僕ら設計仲間にも沢山の影響を与えてくれました。
またセンス、才能に満ち溢れ、多くの人に頼られ、分け隔てなく付き合いの多い桑原さんの周りには、ジャンル問わず魅力的な人達がいつも集まっていました。
クライアントに対しても誠実で、クライアントとの対話を大切し、長時間打合せをしている姿をよく見かけました。
クライアントの今後のビジネスの事、生活の事、インテリアデザインとしてどうあるべきかなど 様々な角度から設計内容を検討し提案をしていました。
周りの人達に気を使わせたくないという思いから、最期まで病気の事は周りの人達には明かさず、周りの人達を気遣う姿、人前で弱音を言わない姿は、優しく、美学を貫き通すいつもの桑原さんの姿そのものだったと思っています。
これからやりたい事や やろうと考えていた事がたくさんあったと思うと無念で仕方ならないです。
桑原さんの考えたデザインや企画を楽しみにしていたものとしては、只々残念でならないです。
残された僕らは、もっとたくさん話をしたかったし、もっと桑原さんがデザインした作品をみたかったし、淋しくてたまらないけれど、これからは残された作品と共に僕たちの中に生き続けていきますし、これからもずっとみんなで語り続けていきますので、遠くから見守っていて下さいね。
桑原さんはいつもどんな時も優しくてかっこよかったです。
本当にかけがえのない素晴らしい時間をありがとうございました。
一色玲児
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